住宅ローン審査に落ちる理由が“スマホ代”!?信用情報に築かつく意外なポイント

「住宅ローンの審査、なぜか通らなかった…そんな経験ありませんか?」
住宅ローンやクレジットカードの審査に落ちた理由を尋ねると、
「特に借金も延滞もないのに…」
と首をかしげる方がいます。
実はその原因、スマホ代の滞納かもしれません。
しかも、通話料だけではなく、スマホ端末の分割払いを含めた代金を延滞した場合、「信用情報」に傷がつき、いわゆるブラックリスト入りするのです。
ある事例にて…
私が勤務している信用金庫でも、年収や勤務先に問題がなく、貯金もあるお客様が住宅ローン審査で否決されたことがありました。
原因は、過去のスマホ代3ヶ月延滞です。
その情報が信用情報機関に登録され、住宅ローンの審査落ちにつながったのです。
信用情報機関とは…
- 信用情報機関は、クレジットカードやローンの利用履歴(信用情報)を管理している機関です。
- クレジットカードやローンの契約内容、毎月の返済状況(延滞はないかなど)、新しいローンの申込み履歴などを扱っています。
- 代表的な信用情報機関は、CIC、JICC、KSCなどがあります。
なぜ、あまり知られていないのか?
多くの人は、「延滞=クレジットカードの話」と思っています。
しかし、スマホ端末の分割払いは立派な“割賦契約”。支払いが遅れると、カードローンの延滞と同じ扱いになるのです。
では、なぜスマホ代の延滞がブラックリスト入りになるのか、そして延滞してしまったときの具体的な対処方法を、信用金庫マンとしての経験を交えて埋設します。
1.なぜスマホ延滞が信用情報に載るのか?
まずおさえておきたいのは、スマホ端末の分割払いは
「割賦契約」
という、れっきとしたローンの一種だということです。
例えばiPhoneを24回払いで購入した場合、あなたは通信会社(ドコモ・au・ソフトバンクなど)や販売店と
「端末代金を分割で支払います」
という契約を結んでいます。
この契約は、割賦販売法に基づいて「信用情報機関」に登録されます。
主に登録されるのはCIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(日本信用情報機構)の2社です。
そして、毎月の支払い状況も同時に記録されるのです。
ココで延滞が発生すると、クレジットカードやマイカーローンの延滞と同じく「支払い遅延の履歴」として記録されます。
つまり、「スマホ端末の分割=通信機器」というより
「スマホ端末の分割=借金」
という位置づけになるわけです。
2.どのくらいの延滞でブラック扱いになるのか?
信用情報では、支払い状況は「契約ごとに毎月」更新されます。
延滞期間によって扱いは大きく変わります。
・1日〜2ヶ月未満の延滞
⇒“遅れ”として記録される。
これだけでもクレジットカーエオ会社やローン審査で不利になることあり。住宅ローンの借換えが負荷になることもあります。
・61日〜3ヶ月以上の延滞
⇒“異動情報”として記録される。(いわゆるブラックリスト入り)
これが登録されると、ほとんどのローン・クレジット審査が通らなくなります。
延滞情報は完済しても5年間は残るのが原則です。
つまり「昔ちょっと延滞しただけだから大丈夫」という考え方は通用しません。
3.ブラックリスト入りしたら何が起きるか?
私が勤務している信用金庫でも、
「収入や勤務先に問題がないのに審査落ち」
というケースは珍しくありませんでした。
よく調べると、原因は以下のようなものでした。
- 数年前のスマホ分割払いの延滞(3ヶ月)
- キャリアを乗り換えた際の旧契約の残債放置
- 名義変更時の手続きミスによる請求漏れ
一度「異動情報」が載ると、以下のような影響があります。
- 住宅ローンの審査秘訣・クレジットカードの新規作成が不可
- カーローンや家電分割払いの利用不可
- 既存クレジットカードの更新拒否
さらに厄介なのは、これらの情報は全国の金融機関・カード会社が共有しているということ。一つの延滞があなたのあらゆる金融取引に波及します。
4.延滞を防ぐための習慣
延滞は「つい・うっかり」が大半です。
特にスマホ代は少額で、引き落とし日を忘れがちです。
そこで、以下の習慣を取り入れると防止できます。
- ・口座残高不足をなくす
-
⇒引き落とし専用の口座を作り、毎月決まった日に入金する。
- ・クレジット払いに変更する
-
⇒延滞リスクが1段階減る(カード側の支払いを忘れない限り)
- ・複数端末の契約状況を把握する
-
⇒家族分をまとめて契約している場合、支払い金額と日付をメモ
- ・キャリア乗り換え時の残債確認
-
⇒旧キャリアに未払がないかをチェック
5.もしも延滞してしまったら
延滞に気づいたら、まずはすぐに支払うことが最優先です。
3ヶ月未満であれば、異動情報として登録されずに済む可能性があります。
もし既に登録されてしまった場合は、
- すぐに完済
- 信用情報機関に情報開示請求
- 登録期間(5年)終了を待つ
という流れになります。
登録情報はCICやJICCの公式サイトから1,000円前後で開示可能です。
私の経験では、「自分は大丈夫」と思っていても、実際に家事すると過去の地帯が出てきて驚く人が非常に多いです。
6.まとめ
スマホの延滞は、金額が小さくても信用情報に大きな傷を残します。
そしてその影響は、住宅ローンや車の購入など人生の大きな決断の場面で表面化します。
「たかがスマホ代」と軽く考えるのは禁物です。
あなたの信用はお金以上に大切な資産です。まずは自分の信用情報をチェックし、延滞のない生活習慣を整えること。
それが、住宅ローンや車の購入など、大切な家族との未来の大きな選択肢をスムーズに実現するための第一歩となります。
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