妻が園長に退職を迫られた日ーーパワハラ面談の全記録 【その3】

これは、僕の妻に本当に起きた話です。
そして今もなお、進行中の出来事です。
この先どうなるか、僕たち自身にもまだわかりません。
前回の記事では、妻が園長から突然の退職勧奨を受けた経緯を書きました。
今回は、ついにその園長との「直接面談」で何が起きたのかを綴ります。
園長、いきなりの自分語り
平然と15分遅れてきた園長。面談が始まると、悪びれる様子もなく園長はいきなり自分の話を始めました。
こちらの意図を無視して、
「自分には60年の保育キャリアがある」
「旦那の親の介護も看取るまで行った」
など延々と語る。相槌を打つのも疲れるほど、まるで自己紹介大会。
やがて話は僕らの家庭へ。
「夫婦仲が悪いと、子供が可哀想」
「今は仕事より家庭に専念すべき」ーー。
僕らの家庭の事情を勝手に決めつけ、子育てにまで口を出してきた。
保育園の経営者としての資質を疑うどころか、人としてどうなのかと思った瞬間でした。
しかも後日、この面談を「カウンセリング」と読んでいたと聞き、さらに驚きました。
どこがカウンセリングなのか…。まるで支配的な尋問のようでした。
時短勤務中の退職勧奨
僕は園長に尋ねました。
「妻は時短勤務中なのに、業後の会議に出る必要があるのか?」と。
副園長は「出なくていい」と助言していたし、内容の共有は議事録や録画でも対応できるはずです。
すると園長はこう言いました。
「規則だけでは生きられないの。うちは“一体感”を大切にするのよ。会議に出ない人はヨソの人になるの。」
規則より“一体感”。
つまり、法より感情が優先されるということでした。
これが「退職勧奨」の理由の一つだというのだから、呆れるしかありません。
作られた退職勧奨理由
次に園長が持ち出したのは、半年前に起きた小さなトラブル。
その件を「保育園の存続に関わるような大事件」とまで言い出したのです。
妻はすでに関係者の誤解をとき、今ではその保護者からも相談を受けるほど良好な関係を築いています。
詳しくはコチラ↓

それでも園長は「あなたがやったのよ、証拠もある」と断言。
反省文を書き、再発もない出来事を、いまさら“退職理由”に仕立て上げる。
そこに正義や再発防止の意識は感じられません。
ただ、「辞めさせたい」という意思だけが透けて見えました。
弁護士と社労士に丸投げ
話が進むにつれ、園長は次々に責任を他人に押し付けていきました。
「そんな難しいことはわからない。全部、弁護士と社労士に任せてあるから。」
トラブルや事実関係を問うても、「人から聞いた確かな情報」と言い張るだけ。
同じ部屋で勤務していた職員たちは、すでに妻の味方として真実を証言してくれているにも関わらずです。
経営の話を振っても、すべて「弁護士に任せている」で終わる。
最高責任者としての覚悟が、まるで感じられませんでした。
二度目の退職勧奨、そして脅し
今回の面談の目的は2つでした。
1.園長が非を認め、謝罪すること。
2.妻が安心して働ける環境を整えること。
しかし、現実は真逆。
まさかの「二度目の退職勧奨」でした。
初回は「来年の3月末まで」だった期限が、今回は「11月末」に短縮されたのです。
しかも、理由も会議不参加から“過去のトラブル”へとすり替えられていました。
あまりの酷さに帰り際に、市区町村・労働局への通報も考えている旨を話すと、園長はこう言い放ちました。
「そんなこと(通報)したら、あなたは他でも働けなくなるわよ。」
「市区町村とは懇意にしているから、何も困らないの。」
これは脅し以外の何物でもありませんでした。
妻の涙と、僕らの決意
保育園を出た瞬間、妻は声をあげて泣きました。
面談中、園長は妻を「この人」と呼び、発言を遮り、まるで人間扱いしなかった。
あまりに理不尽で、言葉を失いました。
「もう辞めよう」
そう言う僕に、妻は涙を流しながら首を横に振りました。
辞めたくないのではない。
園長の思い通りになることが、何より悔しかったのです。
「徹底的に戦って、辞めよう」
僕がそう言うと、妻は静かに頷きました。
たとえ結果的に辞めるとしても、納得のいく形で終わらせたい。
同じように苦しんでいる誰かの力になるためにも、戦うしかないと僕らは決めました。
次回予告
面談の翌日、園長は幹部保育士を集めて会議を開いた。
その場で語られた「僕らとの面談内容」は、さらに信じられないものでした。
次回、「幹部会議で語られた面談の真実」ーー。
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