クレジットカード審査に落ちる6つの意外な理由|スマホ代以外にも⁉

僕が勤めている信用金庫でも、今はクレジットカードの募集キャンペーンを行っています。
キャンペーンという名の過大なノルマなんですけどねぇー…(笑)
さて、クレジットカードを申し込んだのに、なぜか審査に落ちてしまった…。
「借金もないし、延滞した覚えもないのに、どうして??」と首をかしげる方は意外と多いものです。
実は、クレジットカードの審査は「年収や借入状況」だけでなく、日常生活のちょっとしたことまで影響するのはご存じでしょうか?
特にスマホ代の分割払い延滞が原因になることは先日お伝えしましたが、それ以外にも「えっ、そんなことで⁉」と思う落とし穴がいくつも存在します。
この記事では、クレジットカード審査で見られる基本項目を確認したうえで、審査に落ちる意外な理由を6つご紹介します。
さらに、審査に落ちた場合の対処法もまとめていますので、これから申込みを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
クレジットカードが作れない人の割合
クレジットカードを利用するためには、お申し込みをしてうえで審査に通過する必要があります。
カード会社から支払能力を有していると認められない場合は審査落ちとなり、クレジットカードを作ることができません。
日本クレジット協会の調査によれば、2023年の入会申込み件数は3,871万件、発行件数は2,874万件でした、
この結果からおよそ4人に1人が、何らかの理由で審査落ちしたことがわかります。
クレジットカード審査でチェックされる基本項目
まずは、クレジットカード会社が審査の際にどんな点を確認しているのかを整理しておきましょう。
大きく分けると以下の3つです。
- 1.申込者の属性
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・年収、勤務先、勤続年数、雇用形態など。
・安定した収入があるかどうかが重視されます。
- 2.信用情報
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・これまでの返済履歴や延滞情報、現在の借入残高。
・CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターなどに登録されている情報をチェックされます。
- 3.他社申込履歴
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・短期間に複数のカードへ申し込んでいないか。
・「お金に困っている」と判断される場合がある。
これらの基本条件を満たしていても、思わぬ理由で審査に落ちることがあります。
審査に落ちる意外な理由6選
①スマホ端末代の分割払い延滞
最も多いのが、スマホ端末代の分割払いの延滞です。
スマホ購入代金を24回払いや36回払いにすると、それは「個別信用購入あっせん契約」として信用情報機関に登録されます。
もし口座引き落としの残高不足などで支払いが遅れると、その記録が延滞情報として残り、クレジットカード審査に大きく影響します。延滞は数年にわたり記録されるため「昔のちょっとしたミス」が今も響いているケースも少なくありません。
※この点については「住宅ローン審査に落ちる理由が“スマホ代”!?信用情報に築かつく意外なポイント」という記事でも詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。
②短期間での多重申込み
「このカードも欲しい」「年会費無料だから申し込んでおこう」と、短期間に複数のカードへ申し込んでいませんか?
実は、申込履歴も信用情報に残ります。1~2か月の間に3件以上申し込むと、「お金に困っていカードを乱発しているのでは?」と疑われ、審査落ちにつながることがあります。
カードの申し込みは半年に1~2件程度にとどめるのが安心です
③奨学金や口座引き落としエラー
意外と見落とされがちなのが、奨学金や携帯料金の口座引き落としエラーです。
「残高が足りなくて数日遅れて入金した」程度でも、信用情報に「延滞」として記録される場合があります。特に奨学金は若い世代に多く、延滞が長期間にわたるため、一度の延滞が後々まで影響することも。
携帯料金も同様で、少額だからと油断していると審査に影響します。
④借入残高が返済能力を超えている
すでに他社でクレジットカードを利用していると、その情報も支払い遅延と同様に信用情報に記録されます。
信用情報機関で過去の支払い状況や他社での借入状況をカード会社が確認し、すでに返済能力を超えた支払いをしていると判断されると、クレジットカードは作れない可能性があります。
例えば、複数のカードローンやクレジットカードの契約があり、年収に対して返済する割合(返済比率)が一定以上になってしまう場合、返済は難しいと判断される可能性が高いでしょう。
⑤クレジットカードの利用実績がない
意外だと思われるかもしれませんが、利用実績が全くない場合も通りにくくなることがあるんです。
クレジットカード会社は申込者の返済能力や信用を図るために、過去のクレジットカードやローンの利用実績を確認しています。このとき、過去に利用した実績が全くなく、信用情報が真っ白だった場合、その人の返済能力を判断することができません。
そのため実績がないことで、かえって審査が通りにくくなることがあります。
⑥住所・勤務先の不一致や記入ミス
最後は意外と単純な理由です。
申込書の住所や勤務先の情報が、住民票や会社情報と一致していない場合、審査に落ちることがあります。
例えば、引っ越し後に住所変更をしていなかったり、会社の正式名称ではなく略称を記入してしまったりです。これらは「正確に申告していない=信用できない」と判断されることもあるのです。
申込時には、最新で正確な情報を入力することを心がけましょう。
審査に落ちた時の対処法
では、もし審査に落ちてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?
1.信用情報を開示して確認する
CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターに情報開示を申し込み、自分の信用情報を確認しましょう。
延滞や申込履歴が原因かどうかがわかります。
2.新規申込みは半年間以上控える
申込履歴は半年間残るため、短期間で何度の申請すると不利になります。
一度落ちたら半年以上は申し込みを控えるのが無難です。
3.延滞を解消し、家計を安定させる
口座残高を常に確保する。引き落としがあるものをまとめて、管理しやすくするなど延滞が再発しないような仕組み作りをしましょう。
まとめ
クレジットカードの審査は、単に「借金があるかどうか」だけでなく、生活の細かな部分まで影響を与えます。
- スマホ端末代の分割払い延滞
- 短期間での多重申込み
- 奨学金や口座引き落としエラー
- 借入残高が返済能力を超えている
- クレジットカードの利用実績がない
- 住所・勤務先の不一致や記入ミス
これらの意外な理由で審査に落ちてしまう人は少なくありません。
審査に落ちた場合は、まずは信用情報を確認し、半年は申込みを控える。そして普段の支払い習慣を整えることが、次の審査突破につながります。
クレジットカードは現代において必須な道具ですが、日々のちょっとした支払い管理が、未来の「信頼」に繋がっているのです。みんなにとってこの記事が、ちょっとしたプラスになってくれれば嬉しいです。
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