【原付バイク50ccが廃止へ】あの頃の青春が終わるーーなぜ原付50ccがなくなるのか?

「原付バイクがなくなるらしい」

そんなニュースを見て、思わず手が止まった。

50ccバイクといえば、僕たち高校時代の“憧れの乗り物”だった。

それが、まもなく生産終了・販売終了を迎えようとしているという。

懐かしさと寂しさが入り混じるーー今回は「なぜ原付バイク50ccがなくなるのか」、そして「原付がくれた思い出」について振り返りたい。

目次

原付バイク50ccが廃止される理由とは?なぜなくなるのか?

2025年以降、国内メーカー各社(ホンダ・ヤマハ・スズキなど)は50ccエンジン搭載の原付バイク(原付一種)を順次生産終了していくらしい。

理由はいくつもある。

1,排ガス規制への対応が厳しくなった

環境基準が年々厳しくなり、50ccの小型エンジンでは最新の排ガス規制をクリアするのが厳しくなった。

新しい基準に合わせようとすると、開発コストが上がり、販売価格も高くなる。

結果的に「安くて手頃な原付」というメリットが消えてしまう。

2.若者のバイク離れ・EV化

昔は高校生や大学生の通学・遊びの足として人気だったが、いまや若者の原付離れが進んでいるという。

電動自転車、電動キックボード、カーシェアなど「代わりの移動手段」が増えたことも大きい。

世界的にEV化が進むなか、ガソリン原付は時代の流れに逆らえない存在になってしまったのかもしれない。

原付バイク50ccがくれた“自由”と“青春”

僕が高校生だった頃、原付はまさに「自由の象徴」だった。

16歳になった瞬間に免許を取りに行き、愛車のライブ「Dio ZX」にまたがって風を感じた。

エンジンを掛けるときの「ブルルン」という音、ガソリンの匂い、自転車では感じられない風を切る感覚。

あの小さな乗り物が、まるで世界を広げてくれているようだった。

友達と遠出をして海沿いを走ったり、寒い冬の日に震えながら走ったりーーどれもささやかな思い出だけど、今でも鮮明に覚えている。

原付は、ただの交通手段ではなく、「初めての冒険」そのものだった。

最近、原付を見かけなくなった理由

言われてみれば最近、街中で原付をあまり見かけなったような気がする。

郵便局のバイクも電動になり、配達員の姿も静かだ。

コンビニの前に並ぶのは、電動アシスト自転車やキックボード。

高校生でさえ、電動アシスト自電車に乗り様な時代だ。

便利になった反面、どこか“味気なさ”を感じてしまう。

あの独特な排気音が街から消えたことで、風景まで変わってしまった気がする。

EV(電動)が原付の代わりになる時代に

これからは今よりもっと「EV(電動)」が主流になっていくのだろう。

とはいえ、エンジンの振動やアクセルの反応、排気の匂いなどーー

あの“アナログな感覚”はもう戻ってこない。

だからこそ、50ccバイクは時代の記憶として残る特別な存在になるだろう。

50ccバイクの終焉は、ひとつの時代の終わり

原付50ccが廃止されるというニュースは、単なる業界の動きだけではなかった。

それは、僕たちの「青春の終わり」でもある。

初めての自由、初めての冒険、初めての風。

まだ高校生の僕らに、その全部を与えてくれたのが原付だった。

今後、50ccエンジンのバイクは中古車市場でしか手に入らなくなるだろう。

それでも、最後の1台が街を走っているのを見かけたら、そっと心の中で「ありがとう」を伝えたい。

まとめ:原付50ccがなくなっても、あの頃の記憶は走り続ける

  • 原付50ccは排ガス規制・市場縮小で生産終了へ
  • EV(電動)が次の主役に
  • それでも、原付50ccがくれた自由と冒険心は色褪せない

僕たちが育ったあの時代、原付は“ちょっとした背伸びした青春の証”だった。

便利な時代となっても、あの頃の風の匂いは忘れられない。

そして、心の中では今も、あのブルルンというエンジン音が鳴り続いている。

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