??ポンジスキーム??

「月にもう3万円だけ自由に使えるお金があったら、生活潤うし仕事ももっとやる気出ません?」

街中で知らない人にこう言われたら、間違いなく完全スルーして逃げる怪しい言葉だ。

でも、実はこの問いの答えはきっと誰もが『YES』だと思う魔性の言葉だ。

誰もがお金はあったに越したことはないものだ。命の次に大切なものとさえ言われているもの。

かくて僕も『毎月、自由に使えるお金がもう3万円もあったら…』なんていくらでも妄想にふけられる。

こんな話を仲の良い同僚にされたもんだから、困ったもんだ。

今日はそんな話!

目次

怪しさ全開の儲け話の内容

なにその怪しい話はーーー!!

なんて思いながらも、結局カフェで話の内容を聞く始末。

聞けば同僚のK君は兄から紹介された投資をやっているという。

一口100万円を投資して、毎月3万円の配当を受取るものらしい。受取る方法は毎月決められた日にパーティーがあり、そこで手渡しで受取るというもの。

要は投資額の3%の配当金を毎月手渡しで受取りに行くというもの。

K君も彼の兄も、もう半年以上配当を受け取っている実績があるから大丈夫とのことで、僕に声を掛けてくれたということだった。

「欲」と「理性」の闘い

正直、どこまで聞いても怪しさ全開な話である事は間違いない。

しかしK君は最近もう一口追加したらしく、今では月6万円の配当収入があるらしい。

身近な者の成功体験や実績ほど、正常な判断力を鈍らせるものはないと思う。

でも普段はどこか冷めている自分が嫌で卑下しているのだけど、この時ばかりは感謝だった。

結局、K君の誘いを断ったのだった。

ポンジスキーム??

いきなりですが、「ポンジスキーム」って聞いたことはありますか?

恥ずかしながら僕は、この歳になるまで聞いたことがない言葉でした。

なので、調べてみましたので解説します!

ポンジスキームとは…

ポンジスキームとは、投資詐欺の代表的な手法だそうです。日本においては出資金詐欺と呼ばれるものがそれに当たります。

ポンジスキームの名称は、1910年代〜1920年代にかけてアメリカで活動したチャールズ・ポンジという詐欺師の名前に由来します。

ポンジスキームでは、出資金の運用によって高い配当を得られるとして、まずは投資家に話を持ちかけます。

投資開始から一定の期間は高い配当金として投資家に支払いますが、実際には運用は行われず原資は投資した出資金の一部です。他の投資家から受け取った出資金をあたかも運用益のように偽り、配当金として変換しているというものです。

そして詐欺師は、多額の出資金が集まったところで資金を持ち逃げします。

詐欺被害に投資家が気づくのは、配当金の支払いが遅れたり、担当者が音信不通になったりする頃だといいます。

ポンジスキームかも?と疑うべき4つのサイン

①元本保証を謳う(解約はいつでもできると謳う)

調べてみたら、元本保証のある金融商品は、金融機関に預ける預貯金や国が発行する個人向け国債だけです。

法律上、金融機関の預貯金や国債以外の金融商品を、元本保証や元本確保の商品として提供することはできないそうです。

ポンジスキームでは、元本保証がない(できない)にもかかわらず、元本保証があるかのように勧誘するケースが多いのも特徴のようです。

②高利回り商品である

ポンジスキームでは、投資家が食いつくような高利回りを謳っている投資商品がほとんどだそうです。

月利5%、年利30%など相場に比べて高配当を謳うものが多く、短期間で多額の資金を集めて逃げようとする魂胆が見え隠れしています。

③紹介でしか募集を行わない

調べてみてわかったのですが、友人や知人に投資商品を紹介し、その人が出資をしたら紹介元に手数料が入るという仕組みもあるようでした。

高利回りで健全な投資商品であるという紹介元の思い込みと、紹介手数料が入るメリットもあって友人らを勧誘し広めているのでしょう。

ポンジスキームでは投資家は被害者である一方で、知らずに詐欺に加担してしまう加害者の立場になることもあるそうです。

ポンジスキームを疑うべきキーワード

友人知人からの紹介で、

仮想通貨、未公開株、暗号資産、海外資産、不動産賃貸管理のサブリースなど

こんなキーワードが出てきたら、ポンジスキームかもと注意をしてください!

まとめ

ここまで読んでくださった人ならお気づきだと思いますが、最初のK君の話は見事に「ポンジスキーム」に当てはまることばかりでした。

ほぼほぼ当確!!

自ら経験してみて、被害に遭ってしまう気持ちもわかる気がします。

みんな怪しさには気づいているんですよねぇ。

でも、懇意にしている人が言うんだし、その人も成功しているからって被害に遭ってしまう。

誰もがお金は欲しいという「欲」と懇意にしている人の「信頼」なんでしょうね。

でも「ポンジスキーム」って言葉を知っているだけで、引っかからずに済むと思うんです。

守りましょう、自分の大切なお金!!

そう思って、今日はお伝えしました。

にしても、ポンジスキームさんって後世に詐欺の手法になるくらいの人なんですね…。なかなかないですよねー。

そしてK君とはその後どうなったかは、二人だけの秘密ということで…。

おしまい、まる。

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